左前のブレーキキャリパーに続き、残りのキャリパーもオーバーホールする。問題はないが、Track Dayでクルマを使うとゴムのブーツがすぐ燃えてパリパリになる。それはわかっていたので交換しようとリペアキットを買っておいたがそれも7年前。
クルマを4輪浮かせてウマに乗せる。ブレーキペダルにつっかえ棒をして切り離したブレーキラインからフルードが漏れ出すのを抑える。
まずは右前から。パッドを外し、ブレーキラインを切り離し、キャリパーをハブから外す。ダストカバーはただの炭と化している。
ピストンはコンプレッサーのエアを使って取り出し、ナイロンたわしで掃除。ブレーキフルードで洗剤。
キャリパー側のシリンダー内も掃除。こちらはブレーキクリーナーを使う。キャリパーのボディもワイヤブラシなどを使って掃除。
新しいシール、Plastilubeを塗布して交換。ピストンを戻す。ピストンの角度を20度に合わせシリンダー内へ入れる。
ダストブーツを取り付けて完了。クルマに戻す。
リアはトレーリングアームにブレーキラインがブレーキホースがつながっているところで固定されているのでクリップを外して遊びを作り、キャリパーからブレーキラインを切り離し、キャリパーをハブから外す。
フロントほどではないが、それでもダストブーツはボロボロ。左後ろの一か所だけほぼ原形を留めていた。
ピストン、シリンダー、キャリパーを掃除。シールを交換、ピストンを20度の角度に合わせて入れて、ダストブーツを取り付ける。
しかしこのダストブーツ。中にクリップが内蔵されていて、そのクリップに無数の爪が付いていて、その爪がキャリパーに食いつくようになっている。このクリップがキャリパーのはまるところ径がぴったり過ぎて取り付けるのが難しい。
ベビーフードのビンのフタを使え、というのでベビーフードを買って来た。
たしかにベビーフードのビンのフタはダストカバーのクリップとサイズがぴったりなのだがそれでも均一にクリップを押し込むのが難しい。悪戦苦闘の末、諦めて、爪を二つプライヤーで潰してクリップを取り付けた。
確か以前もそうやったような記憶がある。それでキャリパーに今まで付いていたのでOK、ということ。ダストカバーは仮に外れても大事には至らない。
リアは右、左と順番に作業。左後ろの作業はもう経験があるので効率良く短時間で済ませる。
キャリパーをクルマに戻し、ブレーキラインもつなげ、フルードのエア抜き。