911 CV and Boot Replace – CV交換

交換したばかりの左外側のCVブーツがTrack Dayから戻ると破断していた。

短期間で破れた理由は推測できる。前回交換した後に下回りをチェックしていて、友人のメカニックがブーツはドラシャのくぼみに収まるべき、というのでブーツを引っ張ってそのくぼみに合わせておいた。が、これが過度にブーツを引っ張ることになって負荷がかかり早くだめになってしまったものと思われる。くぼみより内側にブーツがあったのは以前入っていた5mm厚ほどのスペーサーがなくなったためで、引っ張ってしまうと逆にブーツにとっては不自然、ということになる。

CVブーツを取り寄せて交換するだけの1時間もかからないはずの作業がCVも交換する羽目に。

ドラシャをクルマからおろし、トランスミッション側のCVだけ切り離してハブ側の破断したブーツを交換。ハブ側のCVをグリスアップし、トランスミッション側のCVは分解してきれいにして改めてグリスを盛る・・・のだが、CV内のベアリングボールが一つない。落としたか、どこかにグリスと一緒にくっついているか。床を這いずり回って探すが見当たらない。落ちたら音がするはずだがそれに気付くこともなかった。ひょっとして前回組む時に何らかの理由で無くしてそれ以降ベアリング5つで走っていたのかもしれない。

CVを新しく入手することに。が、地元のパーツ卸し、ディーラーに在庫がなく、手に入るのは週末を挟んで数日後に。それまで911はウマに乗ったまま、しばらくおあずけ。

数日後新しいGKNブランドのCVを入手。ドラシャに組み付け、グリスを注入。新品のCVは箱から出した状態だと遊びが全然なくて動かない。グリスを入れると動き始める。CVをシャフトに組み付けたりグリスを入れるときに古いCVを台座にし、シャフトを立てて作業するとグリスがあちこちに付いたりせず便利。

組み上げたシャフトをクルマに戻す。ハブ側を先につなげ、トランスミッション側を組み付ける直前にCVの外側のグリスアップをする。これでグリスがあちこちに付くのを防ぐはずだったが手が滑ってフランジ周辺にグリスを大量に付けてしまった。拭き取って、CVをフランジにつなげた。

Moon Plateを使い、ボルトとSchnorr Seratedワッシャーは新しいものを使い、30ft lbのトルクで締め上げた。

オイルクーラー、CVブーツの作業が完了、ようやくクルマが地面に降り、テストドライブへ。ファンも動作するし、異音を発生することもなく、気分上々。

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