後ろのハブボルト、ホイールスタッドも前と同じく72mmのものを買ったので交換する。
ナットを付けてハンマーで叩く、という方法もあるがハブベアリングを痛めたくない。リアのハブベアリングの交換作業はしたくない作業の筆頭。
ボールジョイントセパレーターが良いらしい。セパレーターは手持ちのものが一つ。日本から持ってきたもの。かつて近所にあったアストロで買ったもの。箱に1100円の値札。
左側から作業。
リアを左右両方上げてウマに乗せる。サイドブレーキは解除。ギアはニュートラル。
ホイールを外し、ブレーキキャリパーを外す。パッドは外しておいた方が作業はしやすい。
ブレーキホースのクリップを外してキャリパーを動かせるようにしておく。
先日のバルブカバーのオイル漏れ対処は結果良好。
ローターを固定しているプラスネジを二つを外して取り除く。ネジは固着していることがあるので貫通ドライバーを当ててハンマーで数発叩いておいて緩める。ローターを戻すときこのネジはトルクをかけずに留めておく。
ドラムブレーキのアジャスターを外し、このスペースを使ってハブボルトを抜き差しする。
ボールジョイントセパレーターは口の部分をグラインダーで1mmほと削り落としてスタッドボルトのフランジが通る大きさにする。
しかし、セパレーターの口の開きが今一足りず、ハブとスタッドにうまく引っかからない。ならば、とセパレーターの開口幅を広げるためにまたグラインダーで削る。
なんとか引っかかるようになってセパレーターの19mmのボルトをレンチで恐る恐る締めあげて行く。ハブとスタッドの付け根に潤滑剤をスプレー。少しずつスタッドが抜けてきて取り出すことに成功。
外した純正のスタッドは45mm長。
代わりに72mmのスタッドを入れる。
ブレーキのバックプレート留める13mmのボルトをそれを受ける14mmのナットが邪魔なのでボルトを抜き、14mmのナットは溶接だか接着だかされているものをレンチをかけて捻って外した。これでギリギリ72mmのスタッドをハブの穴に通すことができる。ハブを多少ゆすったり、スタッドの角度を合わせるのにハンマーで軽く叩いたりちょっとした融通が必要。
スタッドは手持ちの27mmのホイールスペーサーをハブに付けて、それをガイドにしておいて、スタッドにワッシャーとナットをかけてインパクトでナットをしめ込んで、スタッドを引き出し、ハブに圧入。
二本目も同じように作業を始める。ボールジョイントセパレーターをしめ込んで行くが、最初のスタッドより硬い。さらにしめて行くと、セパレーターが壊れてしまった。
仕方ないので急遽、Harbor Freightへ走り、新しいセパレーターを購入。
同じように爪部分をグラインダーで少し削ってやる。
Harbor Freightのものの方が開口幅があって、ハブ、スタッドをしっかり掴む。二本目のスタッドも無事出てきた。
新しいスタッドは同じようにスペーサーを入れて、ワッシャーを挟んでナットをインパクトで締め上げる。
4本目のスタッドをインパクトで引き出しているときにナットが噛んで動かなくなってしまった。ナットを緩めることもできなくなった。バッテリー駆動ではなくAC120V駆動のインパクトに切り替えてなんとかナットを外すことができたが外れたナットは熱く、ナットもスタッドのネジ山も破壊してしまった。
このスタッドは諦めて外すことに。スタッドが長すぎてボールジョイントセパレーターは使えないので、ここは仕方ない、スレッジハンマーで叩き出した。
新しいスタッドに交換。もう壊したくないので、ボールジョイントセパレーターを逆向きにセットしてハブに圧入した。
5本交換に成功。これでスペーサーが使えるようになった。
手持ちの27mmスペーサーを入れてホイールを付けてみた。ボルトの頭とラグナットがほぼ面一。しかし、27mmのスペーサーだとタイヤが完全にフェンダーからはみ出る。
スペーサーを外し、ホイールを戻す。
右側はスタッドボルトが4本しかないので、新しくもう一本入手してから作業する。
オンラインで発注。
ついでに10mmのスペーサーも発注した。10mmくらいだったら入るだろう。
簡単な作業のはずだったが、途中で横道にそれた。疲れた後は冷たい飲み物で落ち着く。