Sienna Instable Coolant Temp – 水温不調

Siennaの水温が通常の3時半くらいから走り出すと2時くらいに上がったり、また信号で止まると急に3時半まで下がったり、と不安定。水温計が3時半を指していても電動ファンが回り続けていたり。だんだん2時とかの高温側に振れることが多くなった。オーバーヒートは避けたい。

Siennaにラジエーターの電動ファンは2つ。どちらかが故障して冷却能力が下がったために一つが回りっぱなしになったのか、と思いチェックするが、ACを入れると両方とも動作するし、ファンに不具合はなさそう。

水温センサーか。水温センサーがだめなら3時半から2時ではなく、完全に「C」から「H」の間で振り切ったりする気がするので水温センサーのチェックは後回し。

サーモスタットか。サーモスタット不良はECUが検知してエラーコードを出すことになっているがそのエラーコードは出ていない。しかし、サーモスタットが固着しかかって変なタイミングで開いたり閉じたりしているかも知れない、と思った。

サーモスタットは比較的安価。サーモスタット、サーモスタットのガスケット、クーラント、蒸留水、そしてクーラントのエア抜きをするための専用のジョウゴも買って準備。Youtubeによるとウォブルタイプのエクステンションバーじゃないとサーモスタットハウジングのナットを外せないというのでそれも買った。

ラジエーターのクーラントをドレーンを開けて抜く。

エアクリボックスとその周りのダクト、スロットル、バッテリーを外す。スターターモーターにアクセスするのと同じ。サーモスタットハウジングが見えてくるので更にその周りのハーネスを切り離したりブラケットを外したり。

サーモスタットハウジングから車前方にパイプが伸びていて、ラジエーターロワーホースがつながっている。このホースを切り離そうと思ったがトヨタのスプリング式のホースクランプを今ひとつ緩めてずらすことができない。

諦めてサーモスタットハウジングとブロックを繋げている10mmのナットを外す。3つあるナットのうち一つはほぼブラインド。そのナットはYoutubeでは10mmのソケットとウォブルタイプのエクステンションを使え、と言っていたが、ウォブルタイプじゃない普通のエクステンションでアクセスでき、ウォブルしない分反って作業はしやすかった。

ハウジングが外れ、その中に入っている古いサーモスタットも外れたが、取り出すためのスペースがない。スターターモーターの14mmのボルト二本を外し、スターターモーターをずらすことで遊びができてサーモスタットを取り出すことができた。

新しいサーモスタットにガスケットを取り付け、バネ側はブロックへ、エア抜きのバルブが真上に来るような向きで位置決めし、ハウジングを被せ、10mmナット3つを締めて固定。後は片っ端から元に戻していく。Youtubeでガタガタ言うより簡単だった。

ラジエーターのドレーンを閉める。抜けたクーラントの量がかなり少ない。ひょっとしてラジエーターが堆積物でつまっているのだろうか。それが水温不安定の原因だろうか。

クーラントと蒸留水を同量混ぜて50/50の不凍液を作る。ラジエーターキャップに新規導入の専用ジョウゴを取り付ける。Siennaの場合ラジエーターキャップの真上にカウルがあって避ける必要があるのでジョウゴのキットに入っている曲がったエクステンションをつなげて取り付け。ラジエーターキャップに合う大きさのプラグを突っ込んで固定。作った不凍液を入れていく。

ラジエーターから抜けた古いクーラントは1リットルにも満たなかった。しかし新しいクーラントは作った2リットルでは足りず、更に2リットル作って入れていく。エアがボコボコ出てきてジョウゴがうまく機能。ある程度クーラントを入れたところでエンジン始動、ヒーターを全開にしておいて暖気。だいぶたってサーモスタットも開いてラジエーターに熱いクーラントが循環し始める。エンジン回転数を少し上げたりしてエア抜きを進め、エアの代わりにさらにクーラントが入っていく。水温は終始3時半くらいで安定。

ロワーホースと外そうとしたサーモスタットハウジングにつながるチューブのところでポタポタとクーラントの漏れがあったのでホースクランプ、ホースの位置を微妙にずらして調整。その他漏れなどないかチェックするとラジエーターアッパーホースにクーラント痕、そしてラジエーターにクーラントがゼリー状に固まっているものを発見。ラジエーターがパンクして漏れがあるのか。

クーラントをオーバーフロータンクにも適量入れて、一通り作業を終わらせる。ラジエーターの漏れらしきクーラント痕なども水で洗い流しておく。

テストドライブ。水温も安定、電動ファンも始動せず、普通に戻った。戻ってきてラジエーター、漏れのあったホース周辺をチェック。目に見えてクーラントが漏れている、という感じではないので今すぐに新しいラジエーターが必要、ということではなさそう。しかし様子を見続ける必要はあり。

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