GX470 Air Filter – エアフィルター

以前のオーナーがK&Nの湿式フィルターに交換している。K&Nは評判だが好きじゃない。定期的に洗浄することで半永久的に使える、という謳い文句。吸気抵抗が減ってパワーアップするとも言う。まずこのパワーアップだが、大いに結構。しかし、最大馬力を発揮しているときにほんの数馬力、1000分の1秒のタイムを競って明日の食い扶持を稼ぐ境遇なら必要かも知れないが、自分にこの数馬力アップは必要ないし、興味がない。それ以上にこの定期的に洗浄、というのが自分にとっては鬼門。専用の洗浄剤も洗浄後に塗布するオイルのスプレー缶も持っているが、面倒くさくて仕方がない。洗浄剤は強力で、汚れたフィルターにスプレーしてしばらくするとフィルターが見事にきれいになるが、スプレーして汚れが分解されるまで待たないといけない。そして、きれいになったところで今度はフィルターが乾くまでまた待つ必要があり、エアフィルターメンテに数時間の時間がかかる。乾いたらオイルをスプレーするのだが、これが少しでも多すぎるとエアフロメーターが汚れてエンジンが不調になることもある。またこのGXがそうであるように、エアクリボックスの中に油膜ができて汚れる。また吸気抵抗が減る、というが、その分エンジンが空気中のホコリなどを吸い込んで、エンジン内部が汚れるような気がする。これはあまり根拠がない気持ち的なものではある。K&Nは過酷なラリー競技などで実績があるのでエンジン内部を性能に影響が出るほど汚すこともないのだろうが、しかし競技用車両のエンジンは頻繁に分解洗浄されてしまうので汚れる前にきれいにされてしまうとも考えられる。と、まぁ、こんなことを考えて悩むのも億劫なので、一般の純正型、紙フィルターが圧倒的に便利と思っている。

このGXを手に入れてまもなく、エアクリボックス内を掃除した。そのとき中が油膜と油膜についた泥で汚れていた。それから2ヶ月ほどたって開けてみると油膜で汚れ始めている。その汚れをパーツクリーナーで掃除。エアクリボックスの外気を取り入れる入り口のダクトに全く油汚れがないので、外からの油ではない。油膜がK&Nフィルターのオイルだと察しがつく。

使い捨ての通常のフィルターを買って来て交換。K&Nに比べてフィルター部分の表面積がかなり大きくなる設計。抵抗は増えるのだろうが、エンジン保護の観点からこちらに分があると思っている。

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