E36 M3 Differential Replace 2 – デフ交換2

Diffsonlineから届いたデフはデフのケースにLSDが組み込まれ、ピニオン、アウトプットフランジも全部規定値に調整されたリビルト品。ファイナル比、クラッチの枚数、クロスシャフトの角度、各フランジの形状、LSDのメーカー指定など、ノーマル仕様、ストリート、レース用に応じ、細かくスペックを指定して注文できる。

届いたデフには古いデフからカバーを移して来て取り付ける。

また、せっかくデフを外したのでブッシュも交換しておきたい。ブッシュはカバーの耳に2つ、ボディ側のサブフレームに一つ圧入されているのでこれを取り出し’、新しいブッシュを圧入してやる。ブッシュも純正のものに交換してもよいし、硬いデルリンなどの素材のアフターマーケットの商品に替える選択肢もある。純正品を取り寄せた。

—— 純正ブッシュ。右2つがデフカバーの耳。左がサブフレーム

さてブッシュ交換だが、道具が必要。しかし、ショップの道具を借りようと思ったがレースの遠征に持って行くので借りることができず。ベアリングリムーバーのセットを買ったり借りたりすることもできるのだが、近所のホームセンターでボルトやワッシャーやブッシュを受けるカップになるようなものを物色してきてやってみたり。ホームセンターでかき集めたものではうまくいかず、しばらく悩むうちに面倒くさくなり、ブッシュの状態も悪くないし、今回はブッシュ交換はせず、後回しにすることにした。

まずはカバーの移植。古いデフから外し、古いガスケットを取り除き、きれいに掃除。面をブレーキクリーナーで脱脂し、RTVを薄く盛ってガスケットを作る。そのカバーを新しいデフに、面を脱脂しておいて取り付け。RTVが落ち着くまで2時間ほど待て、という説なのでしばらくそのまま放置。

—— 外したカバー。ガスケットを剥がして掃除する

—— カバーにRTVを塗ってガスケットを作る

ギアオイルを入れる。デフを立てて、ショップに出してもらったRed Line 75W-110を2 qt(2リットル弱)入れる。デフを寝かし、水平な状態でフィルプラグを外し、多めに入ったオイルが止まるまで出す。

デフをジャッキに乗せ、クルマの下に位置合わせ、持ち上げながらペラシャ側が先にサブフレームの中に入るように角度をつけ、少しずつ持ち上げていく。ジャッキで位置を固定しながらペラシャのスタッド、デフのブッシュを通して固定する18mm頭のボルトなど、位置合わせに苦労すかと思ったが結構すんなり行った。

ドラシャのCVをデフのアウトプットフランジにつなげる。ここは最初のボルトを入れるのに少し苦戦。Torxのボルトを左右6本ずつ締めていく。

ここでCVのボルト、デフを吊っている18mm頭のボルト3本をトルクレンチで規定値に締める。CVはブレーキローターにドライバーを差し込んで回転しないようにしながら締める。ペラシャとデフのインプットフランジのナットはトルクレンチが入らないので適当に。ミッションのギアを入れてトルクをかける。

スピードメーターのハーネスをつなげ、ハーネスをクリップに付ける。

スタビを元に戻す。ブラケットをサブフレームに固定、先端のリンクをつなげる。ここもトルクレンチは割愛。

タイヤを付けて、ウマからクルマを下ろし、工具、抜いたオイルなど片付けて作業は終了。

家の周りをグルっとテストドライブ。異音などなく大丈夫そう。

そのまま往復400kmちょっとの用事があり、E36でテストも兼ねて出かけようと、運転席に座ってポケットからキーを出すとキーがバラバラになって出て来て、キーに内蔵のリモコンの基盤などがない。キーを手に持って移動したクルマの周辺をチェックすると基盤はすぐに地面に落ちているのを見つけられた。キーを組み立ててエンジンをかけようとすると今度はエンジンがかからない。キーを開けてみるとイモビライザーのトランスポンダーチップがない。これはまずい。やはり周りの地面を探す。運よくすぐに見つけられ、キーは元通りになり、クルマも動くようになった。

しかし、このキーが分解するいらんおまけはひょっとしてE36で出かけるな、という暗示なのではないか、という気になってきた。確かに400kmさくっと走らないといけない用事、途中で立ち往生は非常に困る。大事をとってこの用事はGXででかけた。

そして翌日、E36で近所の用事にでかけた。全く問題なし。

—— 外したデフ

—— 外したデフ

—— 外したデフ

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