E36 M3 Differential Replace – デフ交換

M3には純正の機械式LSDが付いている。去年スキー場でスタックしたときにそのLSDが利いていないことに気づいた。通常のオープンデフと同じように、滑りやすい雪の上で片方にしかトルクがかかっていない。付いているLSDは恐らく新車時から未交換、走行距離も優に20万マイル(32万km)を超えクラッチが摩耗して機能しなくなっていても全く不思議ではない。

E30がまだ安く乗れていたころはLSDがダメになれば、中古でスペアを探してきて交換、でよかった。325isに純正搭載だったLSDは簡単に安く手に入った。オーバーホールするより格段に安かった。交換も簡単。

しかし、時は流れ、時代が変わり、E36のような旧車のLSDは出回っていたとしても古く、劣化の状態がよくわからない、更に高価になってしまった。少し奮発してリビルト品に交換した方が確実、ということで、Diffsonlineのリビルト品を注文することにした。Diffsonlineはスペックも色々カスタムできる。基本純正スペックだが、クラッチプレートを一枚追加、という仕様で友人のショップを通して注文した。

手違いもあったりして、9か月ちょっとかかってようやくショップに新しいデフが届いた、という連絡。本来ならかかっても数週間で手に入れられるはずだが、このサプライチェーンがところどころ麻痺しているご時世、だいぶ時間がかかった。

クルマのリアをジャッキアップし、ウマに乗せてついているデフを取り出す。

ギアに入れたままにしておいて、ぺラシャとデフのインプットフランジを繋げている4本のスタッドの16mmのナットを緩める。4つのうち3つまではそのまま緩められるので緩め、ギアを抜いてぺラシャを回転させて4つ目のナットを緩められる位置に動かし、ギアに入れて、ナットを緩める。その後ギアは抜いてニュートラルにしておく。

デフ後方、速度計のセンサーのハーネスのコネクターを外す。ハーネスがクリップで留まっているのでハーネスをクリップから外しておく。

CVジョイントとデフのアウトプットフランジは6本のE12サイズの頭のTorxのボルトを左右外す。ハブを回してボルトにTorxのソケットが入る位置に動かして一本ずつ緩めて行く。ブレーキローターのスリットにドライバーを突っ込んでトルクをかけるときにドラシャが’回らないようにする。

デフをサブフレームにつなげているボルトは頭が18mmのボルト3本。内後方の2本のボルトはスタビが邪魔していてソケットが入らないので、スタビのブラケット二つ、スタビリンク左右を切り離し、遊びを作ってボルトのアクセスする。この3本のボルトを抜くとデフが落ちて来るのでジャッキでデフを支えながらぺラシャとのスタッドから後方にスライドしながら解放しつつ、スペアタイヤボックスとの間のスタビを避けながら下げて行ってクルマから取り出す。

ギアオイルを抜いておく。

新しく入れるギアオイル、ドレーン・フィルプラグのクラッシュワッシャー、デフに圧入されているブッシュ3つをショップに出してもらうよう依頼しておく。

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