日本だけの極上ショッピング – only in Japan

今やAmazon、AliExpress、場合によっては楽天、とオンラインで欲しいものはなんでも買える。しかし、日本でしか手に入らないものもたくさんある。食文化、温泉などはもちろん、世界中から日本でしか味わえないそれを求めて旅行客がやって来る。今回帰国してやはり日本は違うなぁ、と改めて実感したのはコーナン、ワークマン。

帰省先の実家近くにドイトがあるので自転車ででかける。ドイトはドイトのブランドは残しているものの、コーナンに買収され、しかもこの昔からあるドイトの店舗とは別により大型のコーナンの店舗が街道沿いにできているのを知る。浦島太郎状態。

狙いはアメリカでもAmazonなどで購入できなくもない「VESSEL」のインパクトドライバー「メガドラ インパクタ」。実際に手にとって買いたかったし、円安のご時世、日本円で購入するのがお得。目当ての商品が店頭に並んでいる。そしてそのすぐとなりに「Anex」の「ワニドラ」。ドライバーの刃先が工夫されており、壊れたネジにも食い付いて回すことができる、という謳い文句。VESSELのインパクタのプラスドライバーを二種類、ANEXワニドラのプラスとマイナスを一本ずつ、計4本買った。この日本製のドライバーだが、とにかく先端の形状が優れもので磁石とかに頼らずネジがピッタリくっつく。世界的にも有名なドイツのWeraも先端が特殊加工されていてネジをホールドするとの謳い文句だが全然叶わない。こういう細かい便利さを追い詰めたツールは日本ならでは。

ドライバーのコーナーのすぐ横に並んでいるのがマグキャッチ。これもコードレスのインパクトドライバーの作業効率を向上する優れもの。Youtubeにレビューする動画がいくつもあがっていて、メーカーや商品によって特徴がある。これはアメリカでは簡単に手に入らない。こんな便利なもの、やはり日本ならではの気配りが商品化したようなもの。アメリカでなぜ売られていないのか、それとも売れないのか。数種類お買い上げ。

コーナンでさらに優れものを発見。園芸用の腕カバー。これがあれば作業着に着替えなくても上着の袖が汚れずにちょっとした庭掃除やクルマの作業ができる。これもアメリカには売っていない。便利なのに。まぁアメリカの人は多少服が汚れても気にしないからこの手の気遣いは不要、という説もある。

ワークマンはレインウェアが目当て。Youtubeで情報収集してあったので、目当ての商品を探しに行った。狙いは薄手のレインウェア「INAREM」。オートバイで大雨の中走っても全然濡れない、とYoutubeでやっていた。アメリカでも薄手のレインウェアはアウトドア向けなど売っているがワークマンで売っているようなものだと何倍もの値段がするし、同じような価格帯になるとビニールのポンチョとかいかにも格安の素材を縫い合わせただけの商品になってしまう。ワークマンだと高品質、軽量、薄手で防水性能も抜群の商品が上下セットで約5000円と破格。主な使用目的はスキー。濡れた雪や雨が降ったときにスキージャケットの上に着れるものを安く手に入れられれば16年好きで着続けているジャケットを新調せずにとことん延命できる。しかしスキーじゃなくても薄手なのでさっと羽織って着れて非常に便利。スキージャケットの上からでも余裕で着れるようお店にある一番大きなサイズを買った。スキー以外でも普段使えて便利。

アメリカでHome DepotやLowe’sなどのホームセンターに行くと、電動工具など豊富に商品が揃っている。そしてアメリカにはSnap-on、Mac Tools、Matcoといった世界的なツールブランド、一方Harbor Freightのような格安工具のチェーンもある。しかし日本には主要工具を更に便利に、作業する人たちの心を掴む商品があふれている。作業着のブランドもアメリカにはあるが、ワークマンに行くとそれは事細かにユーザーの立場で考えられた商品が並んでいる。アメリカのそれは頑丈に作ったものをあとは勝手に使ってくれみたいな感じで雑。雨の中いかに濡れないで作業できるか工夫して商品を販売し、外で作業する人たちにいかに快適に作業してもらうか労る精神が日本にはある。一方、アメリカで見る屋外で働いている作業員は雨だろうと雪だろうと風だろうとずぶ濡れになるまま、へっちゃらで働いている。文化の違い。コーナン、ワークマン、そして気配りの届いた商品が身近に溢れる日本はやはり違うなぁ、とつくづく思った。

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