E36 M3 Bilstein B16 PSS9 Coilover – Rear – 車高調リア

M3は去年ショックをBilsteinのB8に入れ替えたが、更にアップグレードすることにし、友人のショップを通してBilstein PSS9を取り寄せてもらった。KW、Koniを使ったGround Controlなども候補だったが結局は信頼のBilstein。ギチギチのレーススペックは不要、かと言ってPSS9も非常に有能。リアショックマウント(RSM)も併せて新調。

まずはリアの作業。

911を外に出し、スペースを作って作業。

リアの車高を測っておいて、リアをジャッキアップし、ウマに乗せる。リアの車高は左側が61.7cm、右が61.3cmほど。

ホイールを外し、下に潜ってショックとトレーリングアームをつなげている18mmのボルトをインパクトで抜く。

スタビのブラケットを左右外しておく。これは後で不要、と学ぶ。

スプリングはサイドブレーキを開放するとトレーリングアームが下がるので、簡単に取り出すことができた。スタビは外したが関係なくトレーリングアームは落ちる。Eibachのスプリングと上下ゴムのパッドを取り出す。

車高調整用のSpring Perchには大きなワッシャーとブッシュが付いてきて、Bilsteinの説明書の図によるとトレーリングアームの穴の大きさに合わせ、どちらかを使え、とある。穴は大きめなのでブッシュを使い、ワッシャーは使わずに27mmのナットとボルトでPerchをトレーリングアームの皿に固定。ナット側はプラスチックの蓋を付けて保護。

スプリングを入れる。

トランクの中身を出して、内装も外してショックマウントにアクセス。

ショックマウントの13mmのナット2つを緩め、ショックを取り出す。取り出したショックからRSMを挟む上と下のプレート(p/n 33526762325、33521117677)を取り出し新しいショックに移す。

新しいショックにRSMと移したプレート二枚を組んで、ショックに付いてきた新しいナイロックのナットを5mmのアレンキーでシャフトが回らないように押さえながら締めて行くと先に進まなくなった。強引に進みたくないので一度外す。外すときもかなりのトルクが必要。スレッドが傷んでしまった。ショックのスレッドはM10x1.0だがショックに同梱されて来たナイロックのナットはM10x1.25と判明。M10x1.0のナットを買って来た。M10x1.0のナイロックは売っていないので通常のナットでダブルナットにする。

またショックのスレッドはショックの本体と一緒にBilsteinの黄色で塗装されていて、この塗装が邪魔。剥離剤のスプレーを吹いてしばらく置いておく。

ショックのスレッドの塗装がある程度剥がれたところで剥離剤を掃除、RSMやプレートを組み付ける。うまく行って最初は傷んだスレッド部分をグラインダーで切り落とさないと行けないかとも思ったがその必要はなかった。ダブルナットで固定。

組み立てたショックを車に取り付け。ストラットタワーの13mmのナットで吊っておいて、トレーリングアームのボルト穴とショックの穴の高さをジャッキで合わせ、同梱の新しいワッシャーを使い、ボルトを通して固定。

左右同じ作業をし、トランクの内装を戻し、ホイールを付けて車を下ろして作業終了。

テストドライブ。異音もなく良好。ショックは一番柔らかいセッティング。EibachとB8の組み合わせよりスプリングレートが少し高めの感じ。

帰って来て、リアの車高を測ると左右共に60cmくらい。Perchは下から10mmの辺りにセットして車に付けたがだいぶ下がった。見た目は良いし、干渉もない。

Perchは車に取り付けてしまうとトレーリングアームのお皿の中に入っているので少なくともスプリングを取り出さないと車高調整ができないのが面倒。

Bilsteinの説明書の図を見ると、リアのスプリングの上部にOEのパッド(p/n 33531136385)を使うよう描かれている。そのパッドは付けずにスプリングを入れたので、またリアをジャッキアップし、ウマに乗せ、タイヤを左右外し、ショックをトレーリングアームから切り離し、スプリングを取り出し、パッドとスプリングを車に戻した。ショックをトレーリングアームとつなげ、タイヤも付けて、ウマから車を下ろす。

外をグルっと回ってくる。車高を測ると左右共ほぼ61cmちょうど。

取り出したB8はまだ新しい。Eibach Prokitのローダウンスプリングも一緒に売却。

Leave a comment