E36 M3 Front Shock – フロントショック交換

リアに続き、フロントのショックを交換。Bilstein B8。

2時間で作業を終えるつもりでいたが、ちょっと苦戦。3時間半ほどかかった。

E36のフロントストラットの取り外しは簡単。ストラットに固定されているブレーキホース、ブレーキパッドセンサーの配線を外し、スタビリンクを切り離し、ストラット下部の18mmのボルト3本を外してナックルと切り離し、ストラットタワー上部の13mmのナット3つを外すだけ。ナックルはブレーキホースに負担がかかって傷まないように木のブロックを使ったりスタビから吊ったりしておく。

スプリングコンプレッサーをスプリングにかけてストラットハットを外して分解。スプリング、ストラットハットなど新しいストラットに移し、組み立てる。

ショック先端のナットは本当はアレンキーでショックのシャフトを押さえておいて、22mmのナットをレンチをかけられるディープソケットで締め付けないといけないのだが、その特殊なディープソケットは持っていないので、インパクトでナットを取り付ける。本当はこれをやるとシャフトが回転してショックを痛めてしまうのだが仕方がない。ビビってナットは緩めに付けておく。後でクルマの重量がかかった時点で締め上げればよいだろう、と最終的な締め付けは後回し。

新しいストラットを車に入れる。

左側も同じように作業。

左側のシャフトの先端のボルトはやはりインパクトで入れたが、少し追い込んで適当に締め上げた。

左側のストラットをクルマに戻す。しかし、左側はどういうわけだかショックが伸び切った状態でストラットが長すぎて、ナックルのボルトを入れる穴と合わない。ショックを縮めるために下からジャッキをかけて縮めようとするがなかなかうまく行かず、ショックを縮めてナックルにつなげるのに一苦労。やっと位置が合って写真の1のボルトを通すことができた。このボルトを通せば位置合わせができて下部のボルト2本(写真の2)も位置が合うはずだが、位置が合わず苦労。結局写真の1のボルトを抜いてそこにパンチを差し込みパンチをテコにしてストラットとナックルの位置合わせをして写真の2のボルトを通すことができた。

スタビリンク、ブレーキホース、ブレーキパッドセンサーの配線なども固定し、元に戻し、一通り作業を終え、テストドライブ。

右前からコトコト音がする。戻ってきて音がする右側をチェック。ストラット自体はクルマにしっかり付いているが、シャフトのナットを締め上げていないために音がする様子。ストラットに車重がかかった状態でインパクトで締めようと思っていたが、ストラットの先端はストラットタワーの穴の端に寄っているのでソケットが入らない。諦めてまたストラットをクルマから取り出し、インパクトでシャフトのナットを恐る恐る締め上げた。これで音はしなくなった。ショックに同梱されてきたBilsteinの取説によるとインパクトは使うな、ということだが調べると皆インパクトを使っているようで、インパクトをチャッチャッと断続的にトルクをかけるなら大丈夫なようだ。シャフトを回転させてしまうのがいけない、ということらしい。

入っていたショックはKONIのSingle Adjustable。記録を見るとEibach Pro Kitのローダウンスプリングと一緒に2010年、10万マイルほど前に付けられたもの。KONIのショックは純正SACHS製のストラットのケースから中身(純正ショックはBOGE製)を抜き、ショックアブソーバー入れ替えて挿入してSACHSのケースをそのまま使うタイプ。交換したBilsteinはストラットとショック一体のアッシー。

抜いたショックは完全に逝っていて、右側は簡単に縮み、縮んだ後伸びて来ない。シャフトもオイル漏れで濡れ始めている。左側も体重をかけなくても簡単に縮む。伸びては来るがヘタりきっていた。

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