E36 M3 Coolant Expansion Tank – ラジエーター補助タンク

クーラントが減って警告灯が点くようになった。少し前にクーラントレベルセンサーの取付部分から漏っているのを対処して減ることはなくなったのだが、また減るようになってしまった。エンジンが暖まった状態でラジエーター周辺をチェックすると、ラジエーター補助タンクの辺りからシューシューと圧縮空気が漏れる音。タンクがひび割れてわずかな隙間から水蒸気が漏れているのを発見。

このラジエータ補助タンク、メーカーや人に寄って呼び方色々。英語だとCoolant Expansion Tank、Coolant Reservoir、Coolant Reserve Tank、など。日本語だと冷却水タンク、クーラントタンク、リザーバータンク、など。クーラントも冷却水、LLC(スーパーLLC)、不凍液、アンチフリーズ、Antifreeze、など呼び方がいくつか。

BMWの冷却系はプラスチックパーツが多用されていて壊れるのは定番。ネット検索すると同じような内容のコンテンツが豊富にある。実際この車を買って間もなくしてラジエーターなど一通り交換している。つい最近と思っていたが、それからもう5年も経っていることに驚愕。

ちょっと奮発してアフターマーケットの壊れにくいアルミ製タンクに交換したりする手もあるが今回は純正相当品で対処。

壊れたタンクだけ交換する。友人のショップでパーツを出してもらった。タンクと念のためキャップを新調、それにクーラント。

フロントをランプに上げて、ラジエーターのドレーンを抜いてクーラントをドレーンパンに受ける。ちょろちょろ出始めたところでタンクのキャップを外すと空気が入って一気に流れ出る。タンクのブリーダーキャップも外しておく。

ラジエーター前のシュラウド、カバーを外し、ファンシュラウドを止めているピン二本を抜き、ファンシュラウドを上にずらせるようにしておく。

タンクから車の左側に伸びているブリーダーホースをラジエーター左側から切り離し、ホースに遊びを持たせておいて、

タンクのブリーダーバルブのところのプラスチックのクリップを外し、タンクをシュラウドから切り離す。

タンク底のクーラントレベルセンサーの配線コネクターを外す。

タンクを上に引き上げる。タンクの底に繋がっているホース、ブリーダーホースを切り離し、タンクを取り出す。

タンクに付いているレベルセンサーは新しいタンクに移設。新しいOリングを使いセンサーを取り付け。

新しいタンクにホースを繋げ、元に戻して行く。

クーラントの原液を蒸留水で薄めて50/50の冷却水を作り、タンクに入れて行く。

エンジンをかけて暖気、ヒーターをオンにし、サーモスタットが開いてラジエーターにクーラントが循環し始め、ブリーダーバルブからポコポコとエアが出てくるのを確認。しばらくやってエアが出て来なくなったら終わり。

ヘアラインクラックの入ったタンク。新しいのもしばらくしたらまた壊れるだろう。BMWの冷却系は定期交換部品。

抜いたクーラントは空いたボトルに入れてリサイクル。クーラントは猛毒、しかしいい匂いがするので猫とかが来て飲んで死んでしまう。床に若干こぼしはしたが、抜いた量はこの1ガロンボトルに8割程度。

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